正論

そろそろ「断捨離」の勇気持とう 東洋大学情報連携学部長・坂村健

坂村健氏
坂村健氏

 最近、銀行口座を新設した。その申請が用紙に手書きではなくタブレットへのタッチ入力でもできるとのこと。こういう保守的な現場も、やっと電子化したかと感心したのだが-最後に紙を出されて「タブレット入力したという確認のため署名と印鑑を押してくれ」という。「せっかく電子化したのになんで最後に紙なのか?」と聞くと、向こうの若い係員も不本意らしく「ぜひ、上の人に変だと言ってください」と苦笑い。

 ≪日本の「電子化」本末転倒≫

 ことほど左様に日本では業務プロセスを「電子化」しても、旧来の紙も「断捨離」できずに残す-つまりは「足し算」でシステムが二重系。それどころか基本が紙処理で、その上に電子化をかぶせるようなやり方なので、どこかでたびたび「地」が出てくる。