正論

日本外交は「集団思考」避けよ 防衛大学校教授・神谷万丈

防衛大学校教授・神谷万丈氏
防衛大学校教授・神谷万丈氏

 先の参院選後、多くの外国の外交専門家から結果をみて安堵(あんど)したとのメールを受け取った。米国第一主義で世界をみるトランプ米大統領と緊密な関係を築きつつ、他方では米国離脱後の環太平洋戦略的経済連携協定をTPP11としてまとめあげ、自由で開かれたインド太平洋構想を推進するなどルールを基盤とした国際秩序を守るための多国間協調を主導する。こうした安倍晋三首相の外交手腕は海外でも評価されているからだ。

 ≪安堵とともに対露、対北懸念≫

 国民も安倍外交を支持している。朝日新聞の6月の調査では、首相の外交政策を「評価する」が52%と、「評価しない」の34%を大きく上回った。今回の選挙は安倍外交の国内基盤が依然強固なことを内外に示したといえよう。