「グローバル化」という言葉を耳にしない日はない。「グローバル化」はもう20年以上、わが国最大の政策目標の一つである。
保守(右派)もリベラル派(左派)も、もう20年以上これを推進してきた。保守といわれる安倍晋三首相も「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」(平成25年9月25日、ニューヨーク証券取引所でのスピーチ)と述べ、その後もTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を締結し、外国人労働者の大規模受け入れに道を拓(ひら)いた。リベラル派陣営も「多文化共生」「地球市民」といった言葉を多用し、グローバル化には大いに賛成だ。