正論

国境最前線の島守る体制整備を 東海大学教授・山田吉彦

 閑散とする長崎県・対馬の比田勝港周辺。韓国人客が激減した
 閑散とする長崎県・対馬の比田勝港周辺。韓国人客が激減した

 韓国の文在寅政権下における反日的な政策の影響が国内の一部地域の経済、社会に影響を与えている。その影響が顕著なのは、国境の島「対馬」(長崎県)である。韓国からの距離は約49・5キロ、高速船が約70分で結んでいる。昨年、対馬を訪れた韓国人観光客数は、約41万人に上った。2017(平成29)年の韓国人観光客による島内消費額は、約79億4千万円となり、島の経済は韓国人に依存する体質になっていた。しかし今年に入り急速に韓国人観光客の来訪は減少している。7月は前年比約4割減、8月は約8割減となり、この2カ月間の島内消費額は約10億円の減額と試算された。

 ≪対馬の現状に目向けたい≫

 韓国人観光客が急増したのは、2005年愛知万博が開催されるのに当たり期間限定で韓国から日本への90日以内の観光目的の滞在にビザが不要になってからである。翌年、この期間が無期限に延長され、韓国に最も近い対馬に観光客が押し寄せたのだ。