正論

中国共産党「帝国」がたどる道は 東洋学園大学教授・櫻田淳

評論家・櫻田淳氏
評論家・櫻田淳氏

 去る10月1日、中国の習近平国家主席は、中国建国70年の国慶節記念式典に際しての演説の中で、「いかなる勢力も偉大な祖国の地位を揺るがし、中国人民の前進を妨げることはできない」と述べた。式典に参列した江沢民、胡錦濤の前国家主席二代が背広を着ていたのとは対照的に、中山服に身を包んだ習主席の姿は、中国の「今」を象徴していた。

 ≪昭和前期の帝国・日本と近似≫

 筆者が解釈する限りは、現下、習主席が率いる中国共産党「帝国」の様相は、その対外姿勢においてますます、昭和前期の帝国・日本のものと近似しつつある。

 たとえば、習主席は、2014年5月に開催されたアジア信頼醸成措置会議(CICA)首脳会議での基調演説で、「アジアの事案を取り仕切り、アジアの難題を解決し、そしてアジアの安全保障を保持するのは、アジアの人々である」と語っている。