
≪8年で16億円、改正原案ゼロ≫
平成19年、国会に憲法審査会が設置されてからすでに12年が経過したが、憲法改正論議は一向に進まず、憲法改正原案はいまだに作成されていない。
また、近年は憲法審査会そのものがまともに機能せず、衆議院では、30年はわずか5回、合計10分間開かれただけであった。今年も通常国会では、4回開催されただけで、実質的な討議はたった1回にすぎず、臨時国会でも極めて不正常な状態が続いている。
憲法審査会の役割は、先の憲法調査会と異なり、ただ憲法の調査を行うだけではない。国会法に規定されているとおり、憲法改正の原案や国民投票法案を作成し審議するという重大な役割がある。にもかかわらず、憲法審査会は国民の税金を浪費しているだけではなかろうか。