正論

持続可能な鉄道の未来考えたい 青山学院大学教授・福井義高

青山学院大大学院の福井義高教授
青山学院大大学院の福井義高教授

 ≪輸送の「公共性」を考える≫

 先日大往生された中曽根康弘元首相最大の業績のひとつに数えられる国鉄改革。しかし、国鉄の抱えていた問題が、それで全て解決されたわけではない。

 公共性という言葉には、鉄道に限らずいろんな場面で出くわす。民主主義や人権といった、抽象的でプラスのイメージがある他の表現同様、具体的になにを指すのかは、人によってさまざまである。

 鉄道に関してその公共性が強調される場合、そう主張する本人の意図がどうあれ、その意味するところは、直接の利用者だけではなく、利用しない人間もコストの負担をせよということである。