正論

聖夜に考える国際政治と宗教 名古屋市立大学教授・松本佐保

「イスラム国」指導者だったアブバクル・バグダディ容疑者(ISメディア部門アルフルカーン提供、ロイター=共同)
「イスラム国」指導者だったアブバクル・バグダディ容疑者(ISメディア部門アルフルカーン提供、ロイター=共同)

 2019年年末も近づいてきたが、国際政治はますます不透明さを増している。米中貿易戦争の継続▽中国の宗教弾圧の強化▽英保守党勝利によるブレグジット(欧州連合離脱)加速化で北アイルランド・テロ再燃の可能性▽各地で台頭する右派ポピュリスト政党▽核の拡散と核保有国同士の緊張関係▽継続する中東の混迷-など挙げるときりがない。

 ≪排他的ナショナリズム懸念≫

 これらの問題を宗教の観点から時系列的に分析してみたい。