正論

現代版「長屋の花見」と岡っ引き 社会学者・加藤秀俊

総理主催「桜を見る会」追求チームに出席した野党各党の議員らは、関係省庁の職員(手前)からヒアリングを行った=11月12日午後、国会内(春名中撮影)
総理主催「桜を見る会」追求チームに出席した野党各党の議員らは、関係省庁の職員(手前)からヒアリングを行った=11月12日午後、国会内(春名中撮影)

 アハハ、と笑って3日もすれば忘れてしまうような話だ、とわたしはおもっていた。例の「桜を見る会」のことである。

 ≪むかし、ご招待を受けたが≫

 あの会ならわたしもむかしご招待をうけたことがある。公職についていたからだろう。おおいに名誉なことだとおもってでかけてみたが、会場にいってみるとスクランブル交差点なみの大混雑。やたらにひとが多くて、しかも御苑のなかは砂埃(すなぼこり)。たしかに桜は咲いていたし、片隅に茶菓が用意されていたが、わたしがいただいたのはちいさな紙コップに冷たいお茶いっぱい。あまりにも無愛想なのでびっくりした。