正論

日本の「読解力」課題解決の鍵は 東洋大学情報連携学部長・坂村健

東洋大学情報連携学部長 坂村健
東洋大学情報連携学部長 坂村健

≪プログラミング教育に注目≫

 経済協力開発機構(OECD)が79カ国・地域の15歳を対象に3年おきに行っている学習到達度調査(2018年調査)の結果が、先ごろ公表された。その中で特に目立ったのが我が国の読解力の深刻な低下だ。4位だった前々回から8位、15位と2回連続の大きな低下。確かに気になる。

 実は、さらに遡(さかのぼ)ると06年にも読解力で日本は15位だったが、それは初等中等教育がすべて「ゆとり教育」だった子供たちが対象と理由が明確だった。今回はそのときと違い、参加国・地域が増え続けているため、日本の低下というより成績の良い国が増えたせいの相対的順位低下らしい。とはいえ国際競争力という観点では、優秀な国が増えている中での日本の停滞は良いことではない。