正論

「安心感」醸成こそ中東派遣の意義 金沢工業大学、虎ノ門大学院教授・伊藤俊幸

神奈川県横須賀市沖を航行する海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」。中東海域へ派遣される=10日午後1時36分
神奈川県横須賀市沖を航行する海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」。中東海域へ派遣される=10日午後1時36分

 1月10日、中東情勢の緊張が高まる中、河野太郎防衛相は護衛艦1隻と哨戒機2機の中東派遣を命令した。11日に日本を出発した哨戒機は、今月20日から情報収集にあたり、護衛艦は来月2日に日本を出航する。年明け早々から起きた米国とイランによる一連の武力行使に世間が騒然とする中、ぶれることなく中東派遣を決断した日本政府に敬意を表する。

 ≪自衛隊の活動範囲は公海上≫

 命令では自衛隊の活動海域を、「オマーン湾」「北緯12度より北側のアラビア海北部」「バベルマンデブ海峡東側のアデン湾」の公海とされた。

 哨戒機は、現在海賊対処活動の拠点の一つであるアフリカ東部のジブチに派遣される。活動範囲は哨戒機の航続距離の関係から、今回新たに命ぜられ、また海賊対策の活動海域でもあるアデン湾が中心になるだろう。