正論

国際社会における日本の宣伝下手 精神科医、国際医療福祉大学教授・和田秀樹

逃亡先のベイルートで開いた記者会見で、プロジェクターを使って説明するカルロス・ゴーン被告=8日(AP)
逃亡先のベイルートで開いた記者会見で、プロジェクターを使って説明するカルロス・ゴーン被告=8日(AP)

 ≪ゴーン被告逃亡の事後対応≫

 日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の保釈中の国外逃亡は、日本の犯罪史上にも残るくらいの衝撃的な出来事だった。

 事のセンセーショナル性やスケール以上に、私が興味を引いたのは事後の対応だ。

 すぐさま、自分の選んだメディアの人間だけを呼んで、記者会見を開いた。そこでは、自分の罪に根拠がないことや日産と検察が共謀して陥れたと主張するが、この証拠は全く示されなかった。そして、日本の取り調べのひどさを一方的に主張した。