正論

人工知能が変える医療の未来 がん研がんプレシジョン 医療研究センター所長・中村祐輔

がん研がんプレシジョン 医療研究センター所長・中村祐輔氏
がん研がんプレシジョン 医療研究センター所長・中村祐輔氏

 1月の後半、米国西海岸にあるマイクロソフト、グーグル、IBMなどの人工知能(AI)・IT関連企業を、内閣府の「人工知能ホスピタル」プロジェクトメンバーと共に視察してきた。医療分野での最先端の人工知能技術の情報を収集するためだ。

 ≪負担減らし生まれる時間≫

 人工知能やIT技術が医療現場に導入されると、今以上に機械的で寒々とした姿になると危惧している人が少なくない。しかし私たちが追い求めている人工知能病院やクリニックの目標は、単に質の高い医療の提供を目指すだけでなく、医療従事者の負担を減らして働き方改革に寄与すること、そして医療関係者と患者・家族の心が繋(つな)がった医療を取り戻すことだ。