正論

人に投資「無形資産」を重視せよ 東洋大学教授・竹中平蔵

1月21日、スイス・ダボスでの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説するトランプ米大統領(ロイター)
1月21日、スイス・ダボスでの世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説するトランプ米大統領(ロイター)

 ≪節目のダボス会議の声明≫

 1月21日から4日間、今年もダボス会議が開かれた。3千人の世界の経済リーダーたちが集まるこの会議には昨年、安倍晋三首相も出席し基調講演を行っている。今年は国会の開会日と重なったため日本の閣僚は出席できなかったが、米国のトランプ大統領も出席し注目を集める会議となった。

 とりわけ重要なポイントは、50周年を迎える節目として「ダボス2020宣言」が出されたことだ。企業が従来の株主資本主義を脱却し、社会全体の利益を増進するような主体にならねばならない、というメッセージだ。「ステークホルダー資本主義」の名の下に、従来とは格段に高いレベルで地球環境、コミュニティー、労働者などへの配慮が強調された。