正論

戦勝国史観見直しの好機逃すな 評論家、拓殖大学大学院客員教授・江崎道朗

 ≪次々と公開される機密文書≫

 ソ連を正義とみなす、いわゆる戦勝国史観を見直す動きが欧米で起こっている。

 アメリカの草の根保守のリーダーであり、世界的に著名な評論家のフィリス・シュラフリー女史は2006年8月、私のインタビューにこう答えた。

 「われわれはなぜ中国共産党政府の軍事台頭に苦しまなければならないのか。われわれはなぜ北朝鮮の核に苦しまなければいけないのか。こうした共産主義国家がアジアに誕生したのも、もとはといえば民主党のF・D・ルーズベルト大統領がヤルタ会談でスターリンと秘密協定を結んだことに端を発している。よってソ連と組んだルーズベルトの責任を追及することがアメリカの対アジア外交を立て直す上で必要なのだ」

 この発言の背後には、以下のような問いかけが含まれている。