
2月初旬から開始された米大統領選の民主党の予備選で当初の期待を集めていた穏健派のバイデン氏が現時点で苦戦、サンダース氏とブティジェッジ氏が事前の予想を覆し、上位に出た。当面は3月3日のスーパーチューズデーが一つの大きな焦点であろうが、宗教という観点から大統領選の候補者の分析を試みたい。
≪民主党候補は世俗色強いが≫
サンダース氏は左派であることから大統領選の最終候補として、中道票を集めにくいとされる。ブティジェッジ氏は中道であるものの、同性愛を公言しているほか、女性の中絶権を認める立場で、支持にどう影響するか不透明だ。一方バイデン氏が黒人や人種的マイノリティー票に強く、ブティジェッジ氏支持層は主に白人リベラルとされ、民主党支持者の間で票が分散している可能性が高い。