正論

「文政権審判の日」に注目する理由 龍谷大学教授・李相哲

新政党「未来統合党」の発足式で支持者に手を振る黄教安代表(中央)=2月17日、ソウル(共同)
新政党「未来統合党」の発足式で支持者に手を振る黄教安代表(中央)=2月17日、ソウル(共同)

 国会議員300人を入れ替える4年に一度の韓国の総選挙まで1カ月を切った。韓国最大野党「未来統合党」代表となった黄教安(ファン・ギョアン)氏は2月、総選挙出征式で「文在寅(ムン・ジェイン)政権3年で大韓民国は完全に崩れ落ちた。これまでわが国民が血と汗をながして成し遂げた漢江(ハンガン)の奇跡が3年で蜃気楼(しんきろう)のように消えてしまった。立法、司法、行政3権は蹂躙(じゅうりん)され、北の核廃棄は詐欺劇でおわり、韓米同盟は破綻直前だ」と語り、文政権に審判を下してほしいと国民に呼びかけた。

 ≪「社会主義化」を懸念≫

 一方の与党「共に民主党」は、「選挙に国の運命がかかっている。必ず勝たなければならない」(李海●(イ・ヘチャン)代表)と訴えながらも、選挙が近づくにつれ危機感が募っているようだ。韓国メディアによれば、「与党政策研究所の民主研究院は最近、総選挙で負ければ文大統領が弾劾されることもあり得る。勝つためには特段の措置が必要」とする報告書をまとめた。