正論

コロナ感染対策「異質の国」日本 がん研がんプレシジョン医療研究センター所長・中村祐輔

「K-1 WORLD GP」が予定通り行われ、さいたまスーパーアリーナを訪れた人たち=22日午後、さいたま市
「K-1 WORLD GP」が予定通り行われ、さいたまスーパーアリーナを訪れた人たち=22日午後、さいたま市

  欧米での新型コロナウイルス感染が爆発的拡大の様相を見せている。この影響で欧州の一部の国や米国の一部の州では外出禁止令が出され、出入国にも厳しい制限が課せられている。世界の感染者数は2月12日に5万例に達した。その後、3月6日に10万例、14日に15万例、18日に20万例、そして23日は40万例に迫り、爆発的に感染者数が増えている。5万例から15万例へと10万例増加するのに1カ月以上かかったが20万例から30万例への増加はわずか3日間である。欧米での厳しい行動制限措置の効果が表れるまで時間がかかるので3月中の100万例超えという悪夢が現実になるかもしれない。

 ≪オブラートに包んだ会見≫

 欧米首脳は、このウイルスとの闘いを戦争にたとえて国民に団結と覚悟・忍耐を求めている。米ニューヨーク州のクオモ知事は、外出禁止令を発令した際、「非難はすべて私が受け止める」と強い決意と責任を明確にした。英国のジョンソン首相は「終息するまでにあなたが愛する人を失うかもしれない」とまで踏み込み、22日には重症化しやすい150万人に対して3カ月間の自宅での隔離を要請した。英国は3週間前のイタリアと同じ状況に置かれていると危機感をあらわにしている。クオモ知事は検査数増加に伴い陽性者が急増する現状に対し「感染者を見つければ隔離でき、拡散阻止につながる。だから感染者を探している」と説明した(産経新聞)。