正論

台湾のコロナ対策と後藤の遺訓 ジャーナリスト・井上和彦

1月22日、台北の総統府で、新型肺炎について陳建仁副総統(左)と並んで談話を発表する蔡英文総統(田中靖人撮影)
1月22日、台北の総統府で、新型肺炎について陳建仁副総統(左)と並んで談話を発表する蔡英文総統(田中靖人撮影)

 「ありゃ、日本はどうしちゃったんだろう? すぐ脳裏に浮かんだのが後藤新平のことでした」

 そう言って日本の感染拡大対策に首を捻(ひね)ったのは、台湾出身の知己の内科医だった。

 中国湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスが世界的感染拡大の傾向を見せはじめたころ、台湾はいち早く有効な手を打って拡大阻止に努めていた。1月には武漢との団体旅行往来を禁止し、2月6日には中国全土からの来訪を禁止した。予断は許さないが、台湾が上手に感染を制御していることに注目が集まっている。