正論

つくる会狙い撃ちの「不正検定」 教育研究者・藤岡信勝

教育研究者・藤岡信勝氏
教育研究者・藤岡信勝氏

 令和元(2019)年度の文部科学省による中学校歴史教科書の検定結果は、この制度始まって以来の一大スキャンダルを明るみに出した。過去に3度も検定に合格し、少部数といえども実際に教室で使われてきた自由社の教科書が、平成28(2016)年に新設された「一発不合格」制度によって葬り去られたのである。

 まことに異例な、異様な検定であった。

 ≪中学で「従軍慰安婦」復活≫

 また、産経新聞の報道によれば、合格した教科書には「従軍慰安婦」という言葉が復活し、南京事件についての中国人の怪しげな、毒々しい証言が長々と引用され、沖縄戦は「捨て石」だったと記述された。これらがすべて検定意見を付けられることなくノーマークで通ったのである。