正論

武漢ウイルスは安全保障問題だ 平和安全保障研究所理事長・西原正

14日、マスク姿で北京の万里の長城を訪れる観光客(AP)
14日、マスク姿で北京の万里の長城を訪れる観光客(AP)

 現在、世界180カ国以上で猛威を振るう中国武漢市発の新型コロナウイルスは、190万人を超す感染者と10万人を超す死者を出し、感染の加速は多くの国で医療崩壊を発生させようとしている。

 トランプ米大統領は「自分は戦時大統領だ」と言い、マクロン仏大統領はテレビ演説で「我々は(新型コロナウイルスと)戦争状態にある」と述べた。日本も遅ればせながら「緊急事態宣言」を発令した。国家安全保障の目的は国民の安全である。新型コロナは感染力、致死力において国家安全保障にとっての一大脅威である。