正論

「リベラル国際秩序」侵すWHO 東洋学園大学教授・櫻田淳

中国の習近平国家主席(右)とWHOのテドロス事務局長=1月28日、北京の人民大会堂(共同)
中国の習近平国家主席(右)とWHOのテドロス事務局長=1月28日、北京の人民大会堂(共同)

 武漢ウイルス禍の「パンデミック」に際して、テドロス・アダノム事務局長麾下(きか)の世界保健機関(WHO)の政策対応を批判してきたドナルド・トランプ米大統領は、4月14日、WHOへの資金拠出の一時停止を発表した。

 ≪説得力あるトランプの主張≫

 これに関連して、AFP通信(日本語電子版、4月17日配信)は、WHOの「懐事情」を的確に説明している。

 WHOの予算は概して、加盟国全てに割り当てられる「分担金」と加盟国・国際組織・民間団体が任意に拠出する「任意拠出金」の2本立てで成り、2018~19年複数年度で計上された予算額56億2000万ドル(約6050億円)の内、「分担金」が9億5700万ドル(約1030億円)、「任意拠出金」が大勢を占める43億ドル(約4600億円)となっている。