正論

中国礼賛の価値や戦略改める時 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英

医療従事者らへの敬意と感謝を示し、ブルーにライトアップされた銀座和光の時計塔。観光客はいない=9日、東京都中央区(松本健吾撮影)
医療従事者らへの敬意と感謝を示し、ブルーにライトアップされた銀座和光の時計塔。観光客はいない=9日、東京都中央区(松本健吾撮影)

 中国・武漢を発生源とするコロナ禍が過ぎ去った後の日本は、内外に向けていかなる戦略を立てるべきか。再考が迫られている

 ≪中国頼みのインバウンド≫

 日本は国内の経済と教育を健全な状態に戻すためには、中国からのインバウンドに期待しない方がいい。調和の取れた日本文化が破壊されているからである。

 優雅な銀座から美しい着物に身を包まれた紳士淑女が姿を消し、道に唾を吐く団体客が傍若無人に闊歩(かっぽ)していた。歴史ある日本橋のデパートを日本人が敬遠し、身に合わないブランドで全身を飾り、大声で喧嘩(けんか)しているような成り金客が店内に陣取っていた。幽玄な温泉宿や和風旅館、それに枯れ山水の庭園では暗黙のルールを明文化して配った紙を読もうともせず(読めない?)に独自の行動に終始している隣国人が多かった。