正論

感染症の「有志情報同盟」構築を 福井県立大学教授・島田洋一

福井県立大学教授・島田洋一氏
福井県立大学教授・島田洋一氏

 中国共産党政権(以下中共)が武漢での感染症発生にいち早く警鐘を鳴らした医師らを弾圧せずに情報を開示し、世界保健機関(WHO)が専門家集団としての責務を果たしていれば、ここまでのパンデミック(世界的大流行)となることは防げたはずである。

≪国連機関の構造的弱点≫

 では中共やWHOに強く反省を迫ることで事態は改善するか。事はそう簡単ではない。中国については、現在のファシズム体制を倒し自由民主化を実現する以外、根本的な解決策はない。WHOは国連全般に通ずる構造的問題を抱えている。この点、示唆に富むのは台湾の対応である。