正論

慰安婦団体疑惑、文氏に問いたい 龍谷大学教授・李相哲

韓国総選挙に与党「共に民主党」の比例代表から出馬した「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」前代表の尹美香氏=4月6日、韓国・南海(本人提供・共同)
韓国総選挙に与党「共に民主党」の比例代表から出馬した「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」前代表の尹美香氏=4月6日、韓国・南海(本人提供・共同)

 “正義”の味方を自任してきた韓国の慰安婦支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(通称・正義連、旧韓国挺身隊問題対策協議会)の恥ずべき姿が暴かれようとしている。事の発端は、去る7日、元慰安婦のシンボル的な存在の李容洙(イ・ヨンス)氏(91)が記者会見を開き、「正義連」と尹美香(ユン・ミヒャン)元代表を痛烈に批判したのが契機だ。

 ≪「30年も正義連に騙された」≫

 李氏は「30年間正義連に騙(だま)され、利用された。正義連は国民から集めた寄付金をハルモニ(元慰安婦のおばあさん)たちのために使ったことなどない。これから水曜集会(ソウルの日本大使館前で毎週水曜日に開催される集会)には出ない。集会は学生らに憎悪や傷だけを教えた」と話した。李氏は、尹氏が2015年12月の日韓慰安婦合意内容を事前に知っていながら自分たちには教えず、政府との接触も阻んだとも語った。