
米国の政治家は、引退時に自身の政治活動の記録を示す文書を図書館に寄贈することが多い。図書館はそれを目録化し保管する。それが後日の歴史研究の貴重な資料となる。例えば「ジョセフ・マッカーシー・ペーパー」は、マルケット(Marquette)大学(ウィスコンシン州)図書館が保管する。マッカーシーは、米連邦政府に巣くったソビエトスパイ網の排除(レッドパージ)を訴えた反共の元上院議員である。
「ウォルター・モンデール・ペーパー」は、ジミー・カーター図書館(ジョージア州アトランタ)が保管する。モンデールは、駐日大使時代、尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲外と述べた元副大統領(カーター政権)である。
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