正論

強靱な意志の力を鍛えるために 文芸批評家・新保祐司

都内の公園で距離をとってくつろいだり、遊んだりする人たち=5月29日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)
都内の公園で距離をとってくつろいだり、遊んだりする人たち=5月29日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)

 今年元日の本欄に執筆した文章の末尾に「今や、令和の初年は、明治の初年を思わせるような厳しい国難の中にある。日本は、現状を『つき抜けて』、深き民の勇敢なる国家に『到(いた)』るために奮闘しなければならない」と書いた。

 ≪国民一丸の努力と忍耐≫

 このときはまだ、「国難」として今回の新型コロナウイルス禍を想定していなかったが、現在、世界は大恐慌以来の混迷の中にあり、日本はまさに「厳しい国難」に直面している。しかし、国民一丸となった努力と忍耐によって、一応「緊急事態宣言」は解除になった。解除にはなったが、まだまだ油断は許されず、これからも着実に「国難」を乗り越える方策を打ち出していく必要があると思う。