正論

オンラインで問われる英語力は 日本学術振興会顧問、慶応義塾学事顧問・安西祐一郎

慶応義塾学事顧問の安西祐一郎氏(宮川浩和撮影)
慶応義塾学事顧問の安西祐一郎氏(宮川浩和撮影)

 新型コロナウイルスの影響で在宅勤務や自宅学習が増えた。職場、学校に行くことを前提とした日本の仕事や教育のあり方が完全にひっくり返るとは筆者は考えていないが、在宅勤務、遠隔学習の割合は増えていくだろうし、地域創生の機会にもなり得る。

 ≪ネット使った仕事、学び≫

 その一方で、コロナ禍は日本が「IT(情報技術)後進国」であることを世界に知らしめた。10万円給付金のオンライン手続きの滞り、学校臨時休校による自宅学習の混乱、デジタル化に対応してきた会社とそうでない会社の格差拡大、その他、枚挙にいとまがない。窓口・ハンコ行政に依存してきた行政、教育のIT化に背を向けてきた教育界、デジタル化対応に後れをとってきた経済界、第5期科学技術基本計画が謳(うた)った「Society 5・0」がまだ遥(はる)か先にあることも露(あら)わになった。