正論

「大国」中国と「強国」日本の角逐 東京国際大学特命教授・村井友秀

村井友秀・東京国際大学特命教授
村井友秀・東京国際大学特命教授

 今、世界が直面する脅威として、ウイルス以外に国連は6つの脅威を指摘している。国家間戦争、内戦、テロリズム、大量破壊兵器の拡散、環境汚染、国際犯罪である。

 ≪日本が直面する脅威の現状≫

 日本に対する脅威を見ると、東シナ海では中国が武装力を動員し日本の島を奪おうとしており、日本には中国との国境紛争という戦争の脅威が存在する。戦争は規模が小さい程、コストが小さくなり発生する確率が高くなる。内戦に関しては日本で分離独立を主張する勢力は極少数であり、訓練された戦闘員による反体制運動も存在せず、日本に内戦の脅威はない。

 また、現在の日本には死傷者が発生するような民族紛争や宗教対立はなく、「極左暴力集団」も高齢化して力を失い、テロの脅威は低下した。大量破壊兵器の拡散では北朝鮮が核兵器を開発して日本を脅迫しているが、北朝鮮の目標は政権の生き残りであり核戦争を始めて自滅する可能性は低い。