≪朝鮮戦争に「関与」せず?≫
今年は、朝鮮戦争勃発から70年に当たる。自衛隊創設の契機となったこの朝鮮戦争に、占領下の日本は深く関与していた。
日本共産党の吉岡吉典参議院議員が昭和62年2月21日付で「朝鮮戦争への日本人のかかわりに関する質問主意書」を提出し、政府にこう質問をしている。
《朝鮮戦争では、日本は、朝鮮出撃の基地となつたほか、多数の日本人が直接戦場に派遣させられ朝鮮戦争に協力させられて、すくなからぬ犠牲者も出ている。
しかるにその実態はいままであきらかになつていない。そこで、朝鮮戦争のさい、「国連軍」協力のため、日本から朝鮮戦争に派遣された日本人の実態について以下質問する》
こう前置きしたうえで吉岡議員は、朝鮮戦争に日本がどのように関与したのか、政府の見解を問いただした。当時の中曽根康弘政権は昭和62年4月10日にその答弁書を閣議決定している。