正論

海洋問題解決は日本が主役たれ 日本財団会長・笹川陽平

オーストラリア・グレートバリアリーフのサンゴ礁(ロイター)
オーストラリア・グレートバリアリーフのサンゴ礁(ロイター)

 この夏も日本列島は九州を中心に激しい豪雨災害に見舞われた。想定外の災害が常態化し、年を追うごとに激しさを増している。積乱雲が帯状に固まって局地的に豪雨が降る「線状降水帯」が次々と発生したのが原因で、インド洋や東シナ海など日本近海の海水温の上昇が遠因と指摘されている。

 昨年9月、モナコで開催された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会で採択された「海洋・雪氷圏に関する特別報告書」は、地球温暖化による極地や山岳地域の氷河と氷床の融解で海面水位の上昇が加速しており、状況は不可逆的な転換点(Tipping Point)を越えたと警告している。

 ≪“待ったなし”の危機的状況≫