正論

日本は海を守る独立機関創設を 東海大学教授・山田吉彦

尖閣諸島を含む東シナ海上空。手前から南小島、北小島、魚釣島が見えた。海上自衛隊の哨戒機P-3Cから=沖縄・尖閣諸島、2011年10月13日(鈴木健児撮影) 
尖閣諸島を含む東シナ海上空。手前から南小島、北小島、魚釣島が見えた。海上自衛隊の哨戒機P-3Cから=沖縄・尖閣諸島、2011年10月13日(鈴木健児撮影) 

 平成7年、「海の日」は、海の恩恵に感謝し、海洋国である日本の繁栄を願い制定された。以来、25年がたつが、日本を取り巻く海の情勢は、厳しさを増すばかりだ。北方領土返還交渉は遅々として進まず、竹島は奪われたまま韓国による支配体制が確立されている。北朝鮮の暴走は止まらず、軍事的脅威に対する備えを怠ることはできない。そして、日本の周辺海域には、中国の警備船や調査船が徘徊(はいかい)し、中国の海洋侵略は、許容範囲をはるかに超えている。尖閣諸島では、まさに最後の一線を越えようとしているのだ。

 ≪自由の港、香港も脅かされ≫

 海洋の危機は、日本の周辺海域だけにとどまらない。わが国と諸外国とを結ぶシーレーンでは、南シナ海の人工島しかり、中国の海洋侵出の横暴がまかり通り、国際秩序は崩壊している。