正論

戦後75年に思う 靖国に再び賑わいと首相参拝を 国士舘大学特任教授、日本大学名誉教授・百地章

百地章氏(宮川浩和撮影)
百地章氏(宮川浩和撮影)

 ≪静まり返る靖国神社の社頭≫

 中国・武漢発の新型コロナの感染が拡大する中、4月の靖国神社春季例大祭には勅使の奉幣はあったが、ご遺族らの参列はなく、境内は静まり返っていた。

 また、例年、大・小約3万個以上の献灯に包まれ、多くの若者たちで参道が溢(あふ)れ返る7月のみたままつりも本年は中止となり、参道にはほとんど人影さえなかった。

 先の大戦で散華された英霊の中には、未婚のまま亡くなられた方々も少なくない。そこで子孫を持たない方々のお祀(まつ)りは国民こぞって行うべきだと、終戦の翌年、長野県遺族会の有志が盆踊りを奉納したことから始まったのが、みたままつりである。