正論

苦悩する人々に我々ができること ケアタウン小平クリニック院長・山崎章郎

嘱託殺人容疑で送検される大久保愉一容疑者(後部中央)=7月24日、京都市上京区の京都地検(永田直也撮影)
嘱託殺人容疑で送検される大久保愉一容疑者(後部中央)=7月24日、京都市上京区の京都地検(永田直也撮影)

 新型コロナウイルスに世間の耳目が集まる中、過日痛ましい事件が起きた。ご自分の病状を嘆いていた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者さんが、本人が望んだとはいえ、2人の医師によって命を奪われた事件だ。

 ≪緩和ケアとは無縁の殺人≫

 京都地検は13日、2人を嘱託殺人罪として起訴した、との報道があるが、当然のことであろう。医師によって行われた行為であっても、これは医療とは全く無関係な、金銭のやり取りを前提にした殺人以外のなにものでもない、と私は思うからだ。