正論

M・ウェーバー没後百年に思う 日本財団会長・笹川陽平

日本財団の笹川陽平会長
日本財団の笹川陽平会長

 今年は20世紀を代表するドイツの社会学者マックス・ウェーバーの没後100年に当たる。ウェーバーが死の前年の1919年1月、ミュンヘンで学生団体を前に行った講演をまとめた「職業としての政治」は今も政治を志す人の“必読書”となっていると聞く。

 ≪情熱、責任感、判断力が重要≫

 そんな訳でこの夏、ウェーバー関連の書籍に何冊か目を通した。この中でウェーバーは政治家に特に重要な資質として「情熱」「責任感」「判断力」の3つを挙げ、政治家という職業の厳しさについて「自分の行為の責任を自分一人で負うところにあり、この責任を拒否したり転嫁したりすることはできないし許されない」と指摘している。