正論

日米のリーダーと「危機の20年」 同志社大学教授・村田晃嗣

20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット) 日米首脳会談 会談の冒頭、トランプ米大統領(左)と握手を交わす安倍晋三首相 =2019年6月28日午前8時38分、大阪市住之江区のインテックス大阪 (代表撮影)
20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット) 日米首脳会談 会談の冒頭、トランプ米大統領(左)と握手を交わす安倍晋三首相 =2019年6月28日午前8時38分、大阪市住之江区のインテックス大阪 (代表撮影)

 ≪安倍首相辞任と米大統領選≫

 安倍晋三首相が電撃的に辞意を表明した。第1次政権での失敗と長期政権での経験を活(い)かして、安倍首相は外交・安全保障の分野で存在感を示した。

 集団的自衛権の限定的な行使を可能にした平和・安保法制の整備は、そうした重要な成果の一つである。

 これはドナルド・トランプ氏の米大統領当選以前だが、集団的自衛権を一切行使できない日本では、トランプ大統領との関係維持は困難であったろう。この予測困難なトランプ大統領との間に、安倍氏は信頼関係を構築し、日米同盟の堅持に努めた。