正論

直視すべき 台湾・朝鮮半島情勢 元駐米大使・加藤良三

中国公船の領海侵入などが相次いでいる尖閣諸島=平成23年10月
中国公船の領海侵入などが相次いでいる尖閣諸島=平成23年10月

 コロナ禍によって世界中至る所で多くのことが不確実性を増しているが、そういう時であればあるだけ「変わるもの」、「変わらないもの」、「変わるべきもの」、「変わってはならないもの」の見極めが重要になる。

 ≪不変の日米同盟の実効と信頼≫

 変わってはならないものは例えば日本の防衛力強化および日米同盟の実効性・信頼性の高度化の努力であろう。

 だいぶ前に本欄に書いたが、日本は陸地の領土面積こそ約38万平方キロメートルと世界で61位だが、海上保安庁の2011年版海上保安レポートによると、領海と原則200カイリまでの「排他的経済水域」(EEZ)を合わせた面積は世界第6位である。四面環海の列島国家であるが故の恩典だが、モンゴルなどの内陸国家から見ると羨(うらや)ましい限りだろう。