
≪決めるのは主権者たる国民≫
菅義偉新内閣のアフターコロナの最大の政治課題の一つが憲法改正問題である。筆者は憲法も人が作る以上、時代の変化に合わせ見直す必要があると考えるが、変えるにせよ、変えないにせよ、それを決めるのは主権者たる国民である。
然(しか)るに国民の関心は、消費税や年金問題などに比べ、いまひとつ盛り上がりを欠く。一因として国民の多くが「改正」の言葉に、憲法全体の作り替えにつながるような“重大さ”を感じているのではないかと思う。必要なのは憲法に対する国民の関心の高まりである。ならば、改正をもっと柔らかい「修正」の言葉に置き換えるのも一考と思われる。