正論

菅外交は対中牽制を重点にせよ 平和安全保障研究所理事長・西原正

首相表敬で記念撮影に臨む(左から)ジャイシャンカル印外相、茂木敏充外務相、菅義偉首相、ペイン豪外相、ポンペオ米国務長官=6日午後、首相官邸(春名中撮影)
首相表敬で記念撮影に臨む(左から)ジャイシャンカル印外相、茂木敏充外務相、菅義偉首相、ペイン豪外相、ポンペオ米国務長官=6日午後、首相官邸(春名中撮影)

 菅義偉新政権がスタートするなり、モリソン豪首相、トランプ米大統領と相次いで電話会談を行った。両指導者の目的は、日本の北京寄りの外交を牽制(けんせい)することにあったのではないだろうか。

 米中対立が激化している現下にあって、菅政権が安倍晋三前政権にならい習近平国家主席を国賓として日本に招請するのではないかとの危惧を抱いているとしても不思議ではない。