正論

現代に抜け落ちる日本的な見方 九州大学教授・施光恒

東京オリンピックの開会式が行われた10月10日に由来する「体育の日」は、今年から「スポーツの日」に変更された=1964年10月10日、国立競技場
東京オリンピックの開会式が行われた10月10日に由来する「体育の日」は、今年から「スポーツの日」に変更された=1964年10月10日、国立競技場

 東京オリンピックが予定されていたため、今年は7月24日だったが、10月の第2月曜日は「スポーツの日」である。「体育の日」が「スポーツの日」に今年から変わったのだ。私は、この名称変更に強い違和感を覚える。また、ほとんど反対意見が出ず、議論されないまま変更が決まってしまったことも残念に思う。

 祝日とは、国民が皆で顕彰したり、次世代に引き継いでいったりしたいと願う価値や出来事を表現するものだ。言葉やそれが表す文化・伝統に現代の日本人は無頓着すぎるように感じる。