
チンギスハンに関する展示を延期する、とフランス西部のナント歴史博物館が12日に発表した。来春に開幕予定だった展示について中国の政治的検閲が次第に度を越してきたのが理由だと伝えられている。国際社会の文化活動に粗暴に干渉した中国のあしき実例がまたもや増えたことになる。
≪仏の歴史博物館に干渉≫
同館は中国・内モンゴル自治区博物館と交流し、チンギスハンとモンゴル帝国の歴史文化について展示する計画を進めてきた。ところが中国側は展示において「チンギスハン」「モンゴル帝国」「モンゴル文字」といった文言の削除を要求してきたという。理不尽な政治的クレームであるにもかかわらず、実現を優先した博物館は一旦は譲歩し展示名を「天空と草原の子-チンギスハンとモンゴル帝国の誕生」に変更したものの、中国側は更に大幅な変更を求める。