
10月26日の所信表明演説で菅義偉首相はまずG7(先進7カ国)、次いで中国、ロシアに言及、米国はその次に置かれた。また「我が国外交・安全保障の基軸である日米同盟」という抽象的表現は使われているものの、「日米安全保障条約」についての具体的な言及はなかった。なぜだろう。
≪「日米安保条約」言及ない≫
その6日前の10月20日、菅首相の著書「政治家の覚悟」新版が文春新書として出版された。その14ページ、234ページ、235ページ、236ページでは「日米同盟」という言葉は使われているが、「日米安全保障条約」への言及は皆無である。