正論

教科書検定に罰則を導入するな 教育研究者・藤岡信勝

教育研究者 藤岡信勝
教育研究者 藤岡信勝

 ≪検定期間中の公表≫

 文部科学省の教科用図書検定調査審議会は、11月10日総括部会を開き、教科書検定の期間中に検定結果や検定内容を公表した教科書会社に対する罰則規定を新設し、令和3年度から実施する方針を固めた。

 この背景には、新しい歴史教科書をつくる会が推進する自由社の中学校用歴史教科書が、令和元年度の文科省の検定で「一発不合格」とされた事件がある。つくる会はこの処分を不当として、2月21日文科省で記者会見を開き、「不正検定」の具体例を挙げて批判した。この記者会見の前に文科省は管轄下の自由社に記者会見を中止するよう圧力をかけ、事後には同社社長らを呼び出して始末書を提出させた。