正論

米国民主主義の「蘇生の可能性」 東洋学園大学教授・櫻田淳

東洋学園大学教授・櫻田淳氏
東洋学園大学教授・櫻田淳氏

 2020年米国大統領選挙を制したのは、ジョセフ・R・バイデン(米国前副大統領)であった。2016年選挙に際して、「米国を再び偉大に」と呼号して登場したドナルド・J・トランプ(米国大統領)の執政は、彼が選挙結果を拒む姿勢を崩していないとはいえ、1期4年で来年1月に幕を閉じることになる。

 ≪分断超え「普通の大統領」に≫

 バイデンは、11月2日午後(米国東部時間)に行った選挙運動終了演説の中で、「恐怖を超えた希望、分断を超えた統合、虚構を超えた科学、虚偽を超えた真実」を強調し、11月7日夜の選挙勝利演説の中では、「私は、…分断させようとするのではなく、結束させる大統領になることを誓う。赤い州や青い州ではなく、ただ米国だけを見ることを誓う」と表明した。