正論

2期目の最大課題は民族の和解 日本財団会長・笹川陽平

総選挙投開票日の8日、ヤンゴンのNLD本部前に集まった支持者ら(共同)
総選挙投開票日の8日、ヤンゴンのNLD本部前に集まった支持者ら(共同)

 ≪総選挙でスー・チー与党が大勝≫

 アウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)が約半世紀続いた軍事政権に代わって政権に就いて約5年、その信を問うミャンマー総選挙が11月8日に実施され、NLDが上、下院計476の改選議席の8割を超す396議席を獲得し大勝した。

 スー・チー政権の2期目の最重要課題が少数民族との和解による統一ミャンマーの実現であるのは言うまでもない。筆者は2013年2月にミャンマー国民和解担当日本政府代表を拝命して以来、130回近く現地を訪れ政府や国軍、少数民族武装勢力の幹部らと接触・交渉を重ねてきた。本稿ではその経験を基に、複雑なミャンマー情勢と課題を中心に報告させていただく。