正論

コロナ禍のトラウマどう癒やすか 公益財団法人オイスカ会長・渡辺利夫

 厚生労働省による新型コロナウイルス感染症の国内発生動向をみている。第3波襲来が大々的に報道される一方、PCR検査による陽性者のうち死亡した者の比率(致命率)は緊急事態宣言が解除されたころに比べても下降を続け随分低いところに止まっている。

 なぜなのか、私が知る由もないが、いずれは収束期を迎えるがゆえにこれを感染症というのであろう。イギリスやアメリカなどでワクチン接種が始まったとも報道されている。接種により致命率はさらに減少していくにちがいない。武漢に発し1年間にわたり地球を一周して無数の人々を脅かしつづけたこの感染症もやがて収まっていくのであろう。