正論

対中で「FOIP」は生き残るか 東京外国語大学教授・篠田英朗

米東部デラウェア州で記者会見するバイデン次期大統領=22日(AP=共同)
米東部デラウェア州で記者会見するバイデン次期大統領=22日(AP=共同)

 ≪「自由で開かれた」の重要性≫

 バイデン米次期大統領が菅義偉首相に初めて電話をした11月12日、私は息をのんだ。定着していた「自由で開かれたインド太平洋(FOIP=Free and Open Indo-Pacific)」が、別の表現(安全で繁栄したインド太平洋)に言い換えられていたのだ。

 折しも日米両国で首相と大統領が交代になる時期だ。呼称変更は政策姿勢の改変を含意していると感じざるをえない。この問題は国会でも取り上げられ、茂木敏充外相が「変更はない」と釈明した。