正論

年頭にあたり 英国との連携「もう一つの軸」に 東洋学園大学教授・櫻田淳

記者会見するジョンソン英首相=2020年12月24日、ロンドン(ゲッティ=共同)
記者会見するジョンソン英首相=2020年12月24日、ロンドン(ゲッティ=共同)

 日本の2021年は、世界に広がった新型コロナウイルス・パンデミックの「第3波」の最中に幕を開けた。ジョセフ・R・バイデン米次期大統領の登場以後も、「西方世界」、日米豪加各国や西欧諸国が浮上させた対中確執の風景は、変わるまい。当面、「パンデミック」と「第2次冷戦」への対応が、日本が取り組む政策課題として主なものになるだろう。

≪安全保障を「線」から「面」≫

 振り返れば、安倍晋三前内閣下、FOIP(自由で開かれたインド太平洋)構想の提示、QUADと通称されるQSD(日米豪印4カ国戦略対話)の枠組みの構築は、日米安保体制という「線」として語られてきた日本の安全保障の様相を日米豪印4カ国関係の「面」として語る材料の一つとなった。

 安全保障の「面」を多彩にし、安全保障に係る思考の比重を「線」から「面」に移すことが、大事になろう。その際、思考の一つの焦点になるのが、「西方世界」、特に英国の位置付けだ。