正論

中国共産党、怪物となった百年 文化人類学者、静岡大学教授・楊海英

中国上海市で開かれた式典で演説する習近平国家主席(新華社=共同)
中国上海市で開かれた式典で演説する習近平国家主席(新華社=共同)

 「一つの幽霊がヨーロッパを彷徨(さまよ)っている。共産主義という幽霊だ」。マルクスとエンゲルスの共著『共産党宣言』の冒頭の名句である。「幽霊」の意味は諸説があるが、人間の生き血を吸って巨大化した怪物だ、との哲学的解釈に私は首肯している。そして20世紀最大の怪物幽霊は、中国共産党(中共)以外にない。今年で結党100年を迎えるので、その歴史を振り返ってみる必要があろう。

 ≪生みの親は日本≫

 中共という幽霊の生みの親は日本である。その創設者たちの中の李大●は早稲田大学政治学科の出身で、陳独秀は新宿の成城学校で薫陶を受けていた。その他の主要なメンバーたちも皆、大なり小なり日本経験を共有していた。