正論

独裁者の神格化許さぬ立憲君主 東京大学名誉教授・平川祐弘

壁画「憲法発布観兵式行幸啓」(片多徳郎画、聖徳記念絵画館所蔵)
壁画「憲法発布観兵式行幸啓」(片多徳郎画、聖徳記念絵画館所蔵)

 ≪易姓革命の中国は受け付けず≫

 紀元前に書かれた『史記』に「王ハ姓ヲ易ヘ命ヲ受ク」とある。中国の支配者は、天命を受け天下を治めるが、不徳にしてその家(姓)に失政があれば、別の者が新王朝を開く、という政治思想で、唐・宋・明など王朝が滅びるたびに中国の人は「易姓革命」を口にした。

 共産党の強権体制は、実態は前近代的皇帝支配だから、終身主席が失脚する際、やはり易姓革命がささやかれるだろう。